Free Magazine ”Hen 11月号” 表紙撮影
株式会社NOTE様が運営するフリーマガジン”Hen” 11月号の表紙撮影のオファーをいただきました。
せっかくなので、今回、撮影時に注意をした事や普段意識してる事を別ショットをベースに共有できたらと思います。今回はポージングだけにフォーカスをあててみようかと思います。私自身が人物を撮影する際に特に気をつけているポイントは大きく分けて曲線・直線・左右非対称 一言で言えばからだのラインです。
ずばり…
秋らしく
エレガントに。もちろんそれだけでは無くデザイナーさんがパーツ合成・文字入れをするため完成後を計算してゴニョゴニョ細かく打ち合わせをしながら撮影をしました。
本誌では使われていないショットになりますが、以下のポージングをみてどこに変化をおこすか5秒で考えてみてください!
5 4 3 2….1
5秒は短かったですよね。現場ではファインダー越しと肉眼で瞬時にポージングを確認して指示を出していくため更に時間が短く感じます。間違い探しではないのですが、良い意味で瞬時的確にモデルさんに指示を出していけたらリズムよく撮影ができます。
Before:まずは全身をみてみましょう。短調できゅうくつに見えますね。椅子のライン(椅子の足)と手が同化してます。左右対称に近い足の位置と肩が内側に入ってる所が気になります。
After:少し斜めに座ってもらい片側の肩を下げていただき若干の動きをつけ、背筋を伸ばして、腰を少し反ってもらいました。足を組んでいただく事により椅子の直線足とかぶらないようにしてもらいました。ここでのポイントは腕のス・キ・マです。わずかなスキマを作っていただく事で自然で全体的なバランスが取れます。
いかがでしたでしょうか?
ほんと、アバウトな説明でしたね:(
注意しなければならない事は、モデルさんをお人形さんみたいに、”ここ曲げる”・”ここ伸ばす”ってやらない事です。その時の雰囲気を大切にしながら撮影する事がナチュラルに撮れるポイントになります。:)
じゃあ、どうすれば?ってなりますよね:( ?!?!?!
私の場合は、イメージしてるポージングがあるのならば、モデルさんの目の前でポージングをやってみせて、同じようにまねっこしていただきます。その時、微調整があるならそこでお伝えする事です。その後、モデルさん一人でポージングやっていただき感覚を覚えてもらい撮影をすればナチュラルに撮れるはずです。撮りながら指示をしすぎるとモデルさんがポージングを意識しすぎて関節に力が入ったりして違和感がでるのでオススメしません。後はリズムよくシャッターをきって….詳しくはまたの機会に書き込みしたいと思います。
さて、ここまでのまとめですが
1.直線が目立つローケーション・セットの時は被写体に曲線をつけてみよう。
2.写真完成後をイメージして体の向きを意識してみよう。
3.衣装・イメージにマッチングするようなポージングをつくろう
4. ス・キ・マ 空間作ろう
5.左右対称にならないようにしよう
ポートレート撮影において”セオリー”はあるものの、答えは無数に存在するので自身のイメージやクライアント、カスタマーに合わせた撮影ができると良いですね!